こんにちは!
三共コスモスの南出です。
一昔前までは、不動産の売却といえば地元の不動産屋さんに行って相談するのが一般的でしたが、現在は多くの方が『一括査定』を利用するようになりました。
不動産のほかにも、車の買取や住まいの引越し、リフォームや解体なども一括査定がありますね。
不動産の一括査定は、一度に多数の不動産会社に問合せをする事が出来る仕組みとなっており、何より無料で利用できる事が人気の理由だと思います。
また、インスタグラムなどのSNS経由で、『売る気はないけど今の相場を知っておこう!』と思う方も多いのではないでしょうか。
本記事では、『不動産一括査定を安全に利用する方法』、『利用すべきタイミング』や『利用する際のリスクと気をつける事』について解説し、私が不動産会社として利用してきた経験談などに関しても記事にしています。
不動産一括査定を安全に利用する方法
不動産一括査定を安全に利用する方法は主に2つあります。
それは、
『希望する査定方法を予め指定してから依頼をする事』
『査定依頼会社数を自分で選択する事』です。
希望する査定方法を予め指定する
指定せず流されるままに情報登録を完了すると、想定外の事が起こりストレスに感じる可能性があります。
以下、情報入力後に起こる事の一例です。
入力完了後に起こる事
・営業電話が掛かってくる
・メールが届く
・査定書や会社紹介などの書類が郵送で届く
・査定物件を外から確認される
・査定物件に突然訪問される
上記5つの項目のうち、されたら嫌な事を予め要望で伝えておくと、無用なストレスを感じることなく利用できます。
また、夜中でない限り、電話は思いのほか直ぐに掛かってくると思います。
『メールでの連絡希望』『電話は18時以降希望』など、希望連絡方法や日時を記載しておくことで、ご自分のペースでやり取りができるのでおすすめです。
査定依頼社数を選択する
特に設定せず登録すると、登録物件エリアに対応している不動産会社6社ほどに情報が送られます。
この6社から、上記の営業が行なわれます。
会社によっては担当を決めず、複数の営業スタッフから頻繁に電話やメールが届く事もあります。
多くの査定サイトでは、登録直前の項目で依頼先不動産会社を選べるシステムになっていると思います。
6社は多いと感じるようでしたら、3社前後で厳選するのはいかがでしょうか。
会社の紹介ページを確認し、印象の良い会社をピックアップして登録する事をおすすめします。
不動産一括査定を利用するタイミング
一括査定を利用するタイミングは、『現在売却を検討している時』『近いうちに売却する可能性がある時』がいいと思います。
現在売却を検討している
今まさに売却を検討しているお客様の場合、不動産会社の方も営業に注力するはずです。
登録時の「売却希望時期」でなるべく早い時期を設定するとスムーズです。
「売却希望時期」を1年以上先などで登録すると、真剣に査定をしない会社もあるようです。
せっかく登録したにも関わらず粗雑な対応をされる事もあるようなのでご注意ください。
また、査定方法は、室内を考慮しない『机上査定』ではなく、『訪問査定』を希望するのが良いと思います。
訪問査定の際に、売却の流れや各社の売却への取り組み方などを聞きましょう。
売却が完了するまで、営業担当の方とは細かい連絡を取り合うことになります。
査定価格だけでなく、ご自分に一番合う会社を選ぶのが良いと思います。
近いうちに売却の可能性がある
不動産を相続したとき、転勤・転職の可能性があるとき等、様々なご理由で1年以内に売却する可能性があるという方は多いのではないでしょうか。
売却の可能性に備えて、今ならいくらで売却出来るかを把握する事は大事だと思います。
そのような場合、『机上査定』でおおよその相場を把握するのみでもいいですし、この先の為に『訪問査定』で詳細な金額を確認するとともに、売却の流れなどを聞いておくのもアリだと思います。
不動産を相続した時の場合は、条件を満たしていれば期間限定で利用できる特例措置があります。
価格の査定だけでなく、不動産の事なら何でも相談できる不動産会社を見つけられるとこの先安心ですね。
不動産一括査定を利用する際に気をつける事
利用する際に気をつける事は、主に4つです。
気をつける事
・1日に何件も電話が掛かってくる
・毎日メールが届く
・いきなり訪問される可能性がある
・家族間、親族間でのトラブルを招く恐れがある
・極端に高い査定額には要注意
1日に何件も電話がかかってくる
熱意のある不動産会社は、お客様と連絡が取れるまで電話を掛け続けます。
これには明確な理由があります。
詳細は最後に記載しますが、簡単に述べると「お客様かどうかを判断するため」です。
電話が嫌な場合は、登録段階で『メール希望』と記載するのが良いでしょう。
毎日メールが届く
登録直後は、電話の時と同様に「お客様かどうかを判断するため」に送られてくることが多いと思います。
メールの方が気軽に、かつ営業担当ではない方も送れるため、大量に届きます。
最初のメールで簡易的に査定結果を送られてくる可能性もありますが、正直全く参考にならないレベルの内容が多いように感じます。
査定に必要な『室内状況』『土地・建物の面積』『周辺環境』などを考慮しないからです。
また、登録後も定期的にフォローメールが届く事もあります。
規模の大きい会社では、毎週・毎月、定期的に定型メールを送っているようですね。
いきなり訪問される可能性がある
登録直後に即訪問。
埼玉県東部エリアでは実際に起きています。
即訪問は無くても、電話・メール等で連絡が一切取れないという状況が続いている場合、可能性は高まるかもしれません。
後述のトラブルにもつながりますね。
家族間、親族間トラブルを招く可能性がある
利用しなければよかったと後悔する方の多くが、
『この先相続する可能性がある親の家を査定依頼する』
『離婚の可能性があるから価格を知っておきたいと思い査定依頼する』
この2つの場合です。
『相続する可能性がある親の家』は、ご両親様がまだ住んでいて、査定をする件を事前に報告していないと高確率で問題が起きます。
ご両親様からすると、いきなり自宅に自分宛ての査定書やパンフレットが届く事になるからです。
『離婚の可能性がある場合の査定』は、離婚を招く結果になり得ます。
配偶者からすると、いきなり自宅に査定書やパンフレットが届く事になります。
離婚をする事が確定になってから、「物件名義人」が査定依頼するのが良いです。
極端に高い査定額には要注意
実際に6社に一括査定をすると、4∼5社は大きな差がない査定額になり、1社だけ極端に高い査定額を出してくることがあります。
相場を知らない不動産会社か、あるいは売却の依頼を受けるために査定額を高くしているのです。
根拠のある査定額を信じましょう。
最後に
不動産の一括査定は、実際に売却を考えている方からすると、一度に複数の会社に依頼できる事から手間が減り、また不動産会社との良い出会いもあることが魅力なサービスだと思います。
かえって、売却を検討していない方がSNSなどの広告に釣られて安易に利用してしまうと、誰も得をしない残念な結果になる事も多々あります。
しつこいと感じてしまうほどに不動産会社から連絡がくるのには明確な理由があります。
不動産会社は、一括査定運営会社からお客様情報を得るために、1件あたり1~2万円ほど課金しているからです。
そして、問合せから1週間で登録者と全く連絡が取れない場合、課金が除外される仕組みになっています。
その除外条件として、「いつ」「どの手法で」「何度」連絡したかを報告する必要があります。
ある一括査定運営会社の営業では、『1日3回架電してください!』と、不動産会社に指導する人もいるくらいです。
私自身、不動産会社としてこれまで一括査定の商品を5つほど利用してきました。
その中で、ユーザー目線で運営していないと感じた商品はすべて解約しました。
某SNSで、『草加市の私の家が7,000万円!?』『八潮市は今がバブル!』『こんなボロ家が!?』という下品で過剰な広告を打っている会社もあったりしますね。
実際はそんなに高く売れません…(笑)
このタイプの一括査定運営会社は、とにかく1件でも多く集客して、1社でも多く反響を渡して利益を上げたいのが本音だと思います。
そして送客するだけで責任が生じないので、現在はやりたい放題な状態のように感じます。
八潮市・草加市で、売る・売らないは別として、とりあえず相場を知りたいという方はぜひお気軽にご相談ください。
簡単な相場観で良ければその場で、もう少し絞った金額で知りたい場合は3日以内にお答えします。
もちろん、真剣に売却を検討している方からのお問合せもお待ちしております!