こんにちは!
三共コスモスの南出です。
テレビ、チラシ、SNS等、至る所で金融商品の宣伝を目にしますよね。
その影響もあるのか、借入に対してのハードルが下がり、貯金があっても分割払いをする人が多いようです。
特に多いのが『リボ払い』。
定額かつ低額の返済額を設定し、利用を続けると上限額がどんどん増えて元金が全然減らなくなります。
今回の記事では、家族に内緒の借入がある人が内緒にしたまま不動産を購入する方法について解説していきます。
下記の構成で書いています。
『まずは既存借入の明細を揃える』
『既存借入内容が不明な場合』
『不動産仲介業者に相談する』
『不動産仲介業者経由で住宅ローン事前審査をする』
『自己資金で借入を返せる場合について』
『おまとめローンについて』
『事前審査に通ってから家族みんなで住まい探しを』
『最後に』
借入状況によっては「おまとめローン」を利用する事で月々の支払額を大幅に圧縮する事ができ、審査も通りやすくなります。
既存借入がある状態でお住まい購入を検討している方にとってご参考になれば嬉しいです。
まずは既存借入の明細を揃える
一番最初に行なう事は、既存借入状況を把握することです。
オートローン、キャッシング、ショッピング、携帯電話の機種代など、思いつく物はすべて揃えましょう。
カード系で紙の明細が無い場合、『利用開始日』『残債額』『月々支払額』『完済予定日』などが記載されているページをスクリーンショットしてください。
もし明細を揃える事が出来ない場合、下記の方法をお試しください。
既存借入内容が不明な場合
既存借入内容が分からない、または明細が揃えられない場合は、個人信用情報機関からご自身の個人信用情報を取得できます。
情報機関はいくつかありますが、クレジット系なら『CIC』でいいと思います。
https://www.cic.co.jp/index.html
開示には1,000円ほどかかります。
開示した事を家族に知られたくない場合、郵送ではなくインターネットで開示しましょう。
上記で取得した信用情報は、既存借入内容だけでなく、過去一定期間の支払い延滞履歴も確認できます。
毎月ちゃんと返せているか不安な方は取得するのも良いと思います。
取り寄せた信用情報の見方については、『信用情報開示報告書の見方』でグーグル検索してみてください。
返済状況に『異動』がついていたら通常の住宅ローンは組めません。
入金状況で『A』が3回連続で記載されていたら厳しいです。
『A』が続いておらず、数もそこまで多くなければローンを組める可能性は十分にあります。
不動産仲介業者に相談する
既存借入内容が把握出来たら、不動産仲介業者に相談しましょう。
ご自身が銀行に直接相談して回ることもできますが、どの銀行が通る可能性が高いかを知るのに膨大な時間と労力を消費します。
また、一部の銀行では事前審査をすると後日自宅にパンフレットを送られますので、審査をしたことが家族に知られてしまいます。
では、どの不動産仲介業者に相談すればいいのか。選ぶのは難しいと思います。
この相談先が一番大事なポイントです。
複数の業社にローン相談をすると、本来通せたはずのローンが通せなくなってしまうという事が起こり得ます。
ただ、会社といっても担当するのは人なので、住宅ローン知識があるかないかは相談してみないとわかりません。
不安を抱いてしまうような対応でしたら、切り替えて別の会社に行きましょう。
不動産仲介業者経由で住宅ローン事前審査をする
信頼できる不動産会社が見つかったら、その不動産会社経由で住宅ローン事前審査を提出しましょう。
下記書類が必要になります。
・既存借入明細一式
・ご印鑑
・源泉徴収票
・免許証(お持ちであれば)
・保険証
源泉徴収票は念のため直近2年分をご用意ください。
もし勤続年数が短く、源泉徴収票が無いという場合は、仕事を始めてから直近までの給与明細をご用意ください。
担当する不動産会社の人にもよりますが、基本的には闇雲に審査を出すという事はしません。
各銀行に借入内容やご年収、勤続年数などの情報を事前に伝え、審査が通る可能性の高い銀行を探し、事前審査を依頼します。
私が相談を受けた場合は、大体2~3社の銀行商品で審査をお願いする事が多いです。
自己資金で借入を返せる場合について
実際に審査に出すと、提出先銀行の担当者から、
『申告内容以外の借入がある』
と言われることがあります。
よくあるケースとしては、相談前にご自身で返済(完済)した事を伝えていない場合です。
借入を完済しても、情報の反映までに一定期間かかるようです。
申告と違う内容で審査を出してしまうと、評価が落ちる可能性があります。
自己資金がある場合、既存借入を返す前に不動産業者の人に相談しましょう。
理由は、複数借入がある時に優先的に返すべき既存借入を教えてくれるからです。
例えば、下記既存借入Ⓐ、Ⓑを抱えているとします。
既存借入Ⓐ=残債50万円、限度額50万円
既存借入Ⓑ=残債50万円、限度額200万円
自己資金50万円で完済するなら、Ⓑを完済すべきです。
理由は長くなるので割愛します。
私が相談を受けた場合、そもそも返済の提案はしないです。
なぜなら、審査を依頼した金融機関から、
『本審査までに〇〇(指定された既存借入)を返せるなら事前審査は承認です』
と教えてくれるからです。
おまとめローンについて
金利15%などの高金利で借りているせいで、住宅ローンの借入可能額が少なくなってしまっている方は、「おまとめローン」を利用して住宅ローン借入可能額を増やすことができるかもしれません。
おまとめローンは、上記の既存借入Ⓐ、Ⓑを一本にまとめる商品のことです。
リボ払い等より遥かに金利が低く、返済期間も長めに調整すれば月々負担額を減らせます。
某地方銀行では、おまとめローンを利用する事を前提として住宅ローン事前審査をしてくれます。
私が相談を受けた時は、おまとめローンを取り扱っている金融機関にローンの提出をする事が多いです。
商品によっては総量規制(ご年収に対して〇〇万円までならOKというボーダー)を超えても利用できます。
この点に関しても、まずはローン審査をしてから、金融機関からの提案を受けて判断するのが良いと思います。
事前審査に通ってから家族みんなで住まい探しを
お家を見ると購買意欲が高まると思います。
秘密の借入がありローンに不安を抱いている方は、まずその不安を取り除いてから楽しくお住まい探しをしましょう。
とは言っても先に内見しちゃうことも当然ありますよね。
そんな時には、後日こっそり不動産会社に相談しに行きましょう。
最後に
家族に内緒の借入がある人の住宅購入方法について書かせて頂きました。
家族だからこそ言えない事ってありますよね。
不動産の購入をしたいというお気持ちがありましたら、まずは相談から始めてみましょう。
審査は無料ですし、家族に知られずに行えます。
もし審査に落ちてしまっても、否決の原因を知る事でその後の対策が打てます。
八潮・草加エリアの住宅ローン相談でしたら私にお任せください!
お問合せ、心待ちにしております。